予防医療を促進する看護師にとって、食中毒予防の患者指導は欠かせないものです。指導の際には、患者やその家族が日常生活で実践できる、簡単なポイントを伝えることが大切です。
食中毒は、食べ物が原因で起こる病気です。特に暖かい季節は、菌が増えやすいため注意喚起が必要です。基本的なこととして、手洗いがとても重要になります。食事の前はもちろん、食材を扱う前後でもしっかりと手を洗うよう指導しましょう。これで菌の付着を防げます。
次に大事なのが食材の扱い方です。生の肉や魚を扱った後は、そのまま他の食材に触れないように気をつける必要があります。特に生で食べる野菜に生肉や魚の菌が移らないように、まな板や包丁は、肉や魚を扱った後は、きちんと洗浄することを念押ししましょう。さらに、食べ物を保存する際には、冷蔵庫を適切な温度に保つことが大切です。温度が高くなりすぎると、菌が増殖しやすくなるからです。
また、食品は賞味期限や消費期限を守って食べることが大切です。期限が切れた食品は、見た目が変わっていなくても中には食中毒の原因となる菌が増えている可能性があります。食品を購入する際には、賞味期限をきちんと確認し、早めに食べるように促しましょう。
最後に、家族全員で食中毒予防を意識することも大事です。小さな子どもやお年寄りは特に食中毒になりやすく悪化しやすいため、家庭内で食中毒予防の知識を共有し、実践することが重要です。共に食事をしながら、何故このような予防措置をとるのかを話し合うのも良いでしょう。そうすることで、家族みんなで食中毒予防を学び、意識を高めることができます。